投資の判断基準で迷った時の、最も考えるべきポイントについての記事です。
私が実際に使っているおすすめの投資判断についてのお話です。
投資の判断基準がない日本の若者
最近よく若い方から
「iDeCoはどの商品を選べばいいですか?」
と聞かれます。
多くの若い人が、投資に関心を持ち始めたのはいい傾向だと思います。
ですが金融に関する基本的な知識を持っていないんですね。
だから自分なりの判断基準がないわけです。
もちろん投資で必ず勝てるものなどありません。損をすることもあります。
でも、判断基準なしに投資するなんて、お金を目をつぶって放り投げているようなものです。
でもこういうことをする日本人は意外と多いのが実情です。
他のことには細かいのに、なぜでしょう?
お金の教育を受けてきていないからですね。
でも基準がないのにお金を投資するなど、車で言えば自動車教習所にも通わずいきなり長距離バスの運転手になるようなものです。
そんなドライバーのバスに乗りたいと思いますか?
特にiDeCoは年金制度ですから、長い時間を共にする制度です。
自己責任で掛金を支払うわけですから、最小限の「基準」ぐらいは持ってから始めるべきです。
投資に関しては商品の選択以外にも、税金のコストやメリットも重要ですがが、これについては別記事「iDeCoでじぶん年金は税金で儲けろ!」に詳しく書いてあります。
iDeCoにはたくさんの投資信託
iDeCoのような年金制度は早く始めた方がメリットが出やすいものです。これはiDeCo以外の投資信託や、自分で行う株式投資も同じです。
しかも投資タイミングを待っていると、いつまで経ってもスタートできないジレンマに陥ります。
スタートは今すぐ、でも判断基準は明確に、が投資の鉄則です。

しかしiDeCoや投資信託には選択できる商品が山ほどあります。
どんな投資のプロでも、どれにするかは迷います。
実際の判断基準を見る前に、iDeCoの商品の大分類を見てみましょう。
- 定期預金
- 保険
- 投資信託
1.定期預金と2.保険についても、「所得控除」というメリットはありますが、それについては先に挙げた「iDeCoでじぶん年金は税金で儲けろ!」の記事をご参照ください。
今回は③投資信託にターゲットを絞ります。
迷ったらBIG☆N
今回は難しい判断基準の考え方は省略して、結論だけお伝えします。
私は判断基準に迷ったら、BIG☆Nをいつも考慮して投資しています。
BIG☆Nとは下記のすべて、またはいずれかの条件が揃った投資信託を選択することです。
これは最もオーソドックな投資基準を自分なりにまとめたものです。
B.バランス・・・・・株式だけではなく安全性を考慮して債券などでも運用
I.インデックス・・・日経225やNYダウなどの構成銘柄に投資するファンド
G.グローバル・・・・世界の株式等を対象とするファンド
N.ノーロ-ド・・・・購入時の手数料なし
B:バランス
株式だけではなく債券にも投資するバランス重視のファンドのことです。
リスク分散するためです。
とはいえ債券の割合があまりにも多いと投資の意味も薄れてきますから、私は株式の割合が少なくとも50%以上のものに投資しています。
I:インデックス
投資信託には日経225やNASDAQなどのインデックス(指標)構成銘柄に投資しするインデックスファンドのことです。
インデックスというのは東京証券取引所ならば日経225やTOPIX、NY証券取引所ならNYダウなど株価の指標のことです。
このインデックス構成銘柄に投資するということは、その市場の中でも大きな企業に投資するということです。
ファンドにはこのほか、ファンドマネージャーが自分の判断で銘柄を決めるアクティブファンドがあります。
過去のデータを見ると、アクティブファンドよりインデックスファンドの方がいい成績を残していることが多いので、私はインデックスファンドを選択しています。
G:グローバル
世界の株式や債券に投資するファンドのことです。
これからの世界経済はどうなるか全く見えませんが、だからこそ、日本やアメリカといった特定の国ではなく、世界の企業にお金を投資するというのはリスク分散という意味で重要かと思います。
特にインドネシアなどのアジアでは富裕層が増え、サハラ砂漠より南のアフリカ(サブサハラ・アフリカ)ではこれから人口爆発のときを迎えます。
人口が増えれば所得も増えていきますから、まだまだ世界経済は成長の余地があります。
N:ノーロード
ノーロードとは、投資信託を購入するときの手数料(販売手数料)がかからないファンドです。
iDeCoの場合は少額投資になりますから、ノーロード型でなければ利益が見込めません。
ただ最近はノーロード型が増えていますから、あまり意識する必要がないかもしれません。
BIG☆Nを満たすファンドとしては、例えば日興アセットマネジメントの「DCインデックスバランス(株式60)」、アセットマネジメントONEの「たわらノーロド 最適化バランス(保守型)」などがあります。
「たわらノーロド」にも株式割合などによりいろいろ種類がありますが、私はいくつか混ぜて投資をしています。
iDeCoの商品選択は、どうしても証券会社や銀行の“おすすめ”を選択しがちです。
もちろんその中にもいい商品はたくさんありますが、企業の言いなりになっていてはいつまで経っても自分なりの判断基準を作ることができません。
投資をするということは自分の大切な財産を他人に預けるということですから、大人としての断基準を持って行わないのは、ある意味無責任だと思います。
大切な財産なのに無責任に投資していいのでしょうか?
もちろん、どこかで“思い切り”というもののが必要になりますが、それもまずは何らかの基準を身に付けてからの話です。
自分自身の財産ですから、自分の力で、大きくしていきましょう。
投資というのは学べば学ぶほど、面白くなるものです。
※投資は損をすることもあります。判断は自己責任でお願いします。このサイトでは特定銘柄等を推奨しているものではありません。ここではあくまで私のケースを記事にしています。具体的な商品名を挙げている場合でもあくまで例示です。
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