「K-POPアイドルの破壊力 前半」

日韓 経済の教室

NiziUやJO1など、K-POPプロデューサーによる日本のアイドルが増えています。

またBTSやBLACKPINKなど、K-POPは世界を席巻しています。

このK-POPの特徴と、日本のアイドルとの違いについては、大学の先生方などが多くの論文を発表しています。

ここではそれらに基づいて、K-POPの力の秘密について紐解いてみたいともいます。

モーニング娘。の革新性

合宿をしてデビューまでをドキュメンタリー風に流すオーディション番組はモーニング娘。が最初でしょう。

それまでもスター誕生のようなテレビ番組はありましたが、合宿をして成長するする姿そのものを見せるというのは、テレビ東京「ASAYAN」のモーニング娘。が最初です。

この点については、『モーニング娘。とAKB48のビジネスシステム-その生成プロセスと新奇性・競争優位性-』箕輪雅美に詳しく書かれています。

CiNii 論文 - モーニング娘。とAKB48のビジネスシステム : その生成プロセスと新奇性・競争優位性
モーニング娘。とAKB48のビジネスシステム : その生成プロセスと新奇性・競争優位性 箕輪 雅美 京都マネジメント・レビュー (22), 43-63, 2013-03

モーニング娘。の革新性は、グループ名とタレントを分離可能な存在にしたこと。つまり<アイドル名のブランド化>に成功したことだ、と述べられています。

モーニング娘。が 15 年にも渡り,一線で活躍できた理由をテレビに求めることはできない.テレビへの過度の露出は,視聴者の飽きを生み,むしろ短命化を促進するからである.モーニング娘。に異例ともいえる長寿をもたらした最大の要因は,アイドルグループの「ブランド化」にある.

一期生、二期生、三期生とどんどんメンバーを増やし入れ替えていくことで、モーニング娘。というブランドは永遠に続くことになりました。

それまでのアイドルグループは、グループ名とメンバーはほぼ固定されていました。ミーとケイでなければピンクレディーとは呼びません。

それをモーニング娘。は覆したのです。

ネットワーク効果によりAKB時代到来

さらにもう一つモーニング娘。には革新性があります。

それはセンターを1曲毎に入れ替えるシステム確立したことです。

これについては『アイドル・エンタテインメント概説~「デジタル・ディスラプション」が迫るアイドル像~』植田康孝に記載されています。

CiNii 論文 - アイドル・エンタテインメント概説(1)〜「デジタル・ディスラプション」が迫るアイドル相転移〜
アイドル・エンタテインメント概説(1)〜「デジタル・ディスラプション」が迫るアイドル相転移〜 植田 康孝 江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University (29), 2019-03-15

エースがずっと 1 人であれば精神的に圧し潰されるが,グループが一息付いて長生きする秘訣ともなっている。そして,競争を乗り越えたメンバーは芸能界で生き抜く強い心を持つことに成功する。

さらにSNS時代となり、アイドルグループはAKB48の時代となります。

AKB時代は、デジタル世代による「ネットワーク外部性」によってアイドルグループが拡大化していきました。

ここで「ネットワーク外部性」というのは、お互いに知り合いではないファン通しが、SNSなどで情報を拡散すると、その情報を求めてまた新しいファンが集まり、これが好循環をなしてファン数がどんどん肥大していく効果です。

韓国に渡りオーディション共和国へ

そして時代はさらに進み、モーニング娘。から始まったドキュメンタリー風オーディションが韓国に渡ります。

今や韓国は「オーディション共和国」と呼ばれています。

しかも日本のオーディション番組とは異なり、みんなで試練を乗り越えていくだけではなく、ダメなメンバーは落とされるサバイバルオーディションなのです。

このことは『K-POP 新感覚のメディア』金成玟に詳しいです。

K-POPはデビュー前に練習生としてレッスンを受けるのも特徴です。

練習生としての期間は平均5年、練習生一人にかける費用はおよそ2000万円といわれています。

この辺は『KARA、少女時代に見る「韓国の強さ」』朴 チョン玄に詳しく書かれています。

この費用は事務所が負担しますから、デビューさせて投資を回収しなければなりません。

アイドルは投資商品なのです。

次回は、K-POPの強さについて触れたいと思います。

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