SKE48が「いきなりNFTトレカ」を販売スタートしました。
10月3日からオンライン配信されたライブの画像をトレカにして販売するものです。

coinbookというブロックチェーン企業のNFT技術を使っています。
最近流行始めているこのNFTについて説明します。
NFT流行か?
このNFTという単語、最近急に目にすることが多くなりました。
NFTとはnon fungible tokenの略。直訳すると非代替性トークンですが、
簡単に言えば、世界に1枚しかないデジタル資産を作ることができる技術です。
デジタル写真のようなものは、コピーが簡単にできてしまいます。
でもそれに固有の番号をつけて、どこが発行し、誰に販売し、だれから誰へ転売されたかを、ブロックチェーンという帳簿で記録することによって、たとえばNo.101の資産はAさんが持っているということを証明できる、というのがNFTです。
技術的にはブロックチェーンを使っています。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンは分散型台帳技術といいますが、そんなに難しいものではありません。モノの出し入れを記録するデジタル帳簿です。
帳簿を暗号化してチェーン状につなげていて、しかもその帳簿はみんなが持っているから、改ざんがほぼ不可能というのが特徴です。
とりあえず、みんなで記録するデジタル帳簿だと考えてください。
ブロックチェーンは、ビットコインとかイーサリアムのような暗号資産・仮想通貨の基礎技術となっています。
なぜNFT?
NFTは多くの場合、イーサリアムという暗号資産の機能を使って実現しています。
NFTの特徴は、何かの権利をだれが保有しているかを証明できることになります。
たとえばAさんという人が本当の所有者と証明できれば、それを別なBさんに転売することともスムーズに行えます。ここがNFTのメリットです。
このため、アイドルの写真だけではなく、いろいろな分野で資産をデジタル的に安全にしかも簡単に売買できる、ことが期待されています。
たとえばICタグと組み合わせることにより、ビンテージワインのラベルをNFT化したり、油絵などの芸術作品の真贋を証明したりすることもできます。
株式ファンドなどの持分をデジタル資産化して流通させようというSTO(Security Token Offering)も、ざっくり言ってしまえば株式をNFTにしたようなものです。
セカンダリーマーケットが変わる!
NFTの副次的なメリットとして、資産の発行者に、二次流通市場(セカンダリーマーケット)での転売益を還元することができることが挙げられます。
有名な絵画は何億円、何十億円という値が付くことは珍しくありません。
レオナルド・ダ・ビンチのような古典的な有名画家だけではなく、現代アートもバブルといえる様相を示しています。
たとえばウィレム・デ・クーニングの「インターチェンジ」。
この絵が300億円で個人売買されたことは話題になりましたが、このお金は一切作者には払われません。
セカンダリーマーケットでいくら高値になっても、作者には一銭も入らないのです。
この状況をNFTは変えることができます。
誰から誰にいくらで販売されたか、その全ルートを追うことができるブロックチェーンのNFTであれば、転売時の何%を元の作者に還元することもできるのです。
このセカンダリーマーケットの革新は、作者やIPホルダー(知的財産権保有者)にとっては、一番うれしいことかもしれません。
NFTはゲームにも!
このNFTをゲームに応用する例もでてきています。
たとえばフィリピンのAXIE Infinity。
魚みたいなキャラクターを餌をあげたり組み合わせたりして、成長させていくゲームです。
そのキャラクターがNFTになっています。
キャラクターをNFTにすることのメリットとは・・・
そのキャラクターを他のプレイヤーに売ることができることです。
驚いたことに、一番高く売れたキャラクターが150イーサリアム!
現在の1イーサリアムの価格が3万円ちょっとですから、日本円に直すとおよそ500万円!
フィリピンではこのAXIE INFINITYが生活費を稼ぐ一つの手段をなっているともいいます。
NFT、これから注目です。
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