今回の記事は、簿記をイメージでざくっとつかむ方法についてです。
簿記は4つの箱で理解できる
自分の財産を守るために生まれた記録方法が、簿記です。
したがって全ての人は、簿記を勉強して資産形成に生かすべきだと言えます。
でもその記録方法が少し特殊で、なかなかわかりづらいところがあります。
でも実は、イメージで簿記を理解するためには4つの箱があれば充分です。
簿記は4つの箱でだいたい説明できます。
青い箱2つと、赤い箱2つをイメージしてみてください。
青い箱に現金を入れる
まず青い箱2つを左右に並べます。

ここであなたは銀行からお金1千万円を借りて、自分の事業を立ち上げます。
あなた自身がYouTuberをするための個人事業とします。
この1千万円という現金を左側の青い箱に入れます。つまり青い箱は現金といった財産を入れる箱です。
でも、このままだと、この1千万円がどこから来たものかわかりません。ちゃんと銀行に返さなければならないお金だとわかるように、右側の青い箱に銀行借入の契約書を入れます。
すると、左の箱には現金1千万円、右の箱には銀行からの借入契約書1千万円となりますね。
この左右の金額が必ず一致する、というのが重要です。
せっかく2つ並べたんですから、左右一致させたくなるのが人の心理というものです。

赤い箱に売上報告書を入れる
次に赤い箱をやっぱり左右に並べます。赤い箱は営業活動の結果を入れます。
あなたがYouTuberをやって、今月は100万円の売上が上がり、YouTubeから売上報告書が届きました。
そこで赤い箱のうち右側の箱にこの売上報告書を入れます。

同じ日にYouTubeから現金で100万円をもらいました。
その時どうすればいいでしょうか?
現金のような財産は青い箱にいれるんでしたね。
財産のうち、現金は左側の青い箱に入れます。
でも、左側に100万円入れてしまうと、青い箱の左右が一致しなくなってしまいます。

この差額100万円の原因はなんでしょう?
ここが簿記の最大のポイントです!
バランスが崩れる原因は利益
100万円の差は、あなたが営業を行って稼いだ100万円が原因です。
そこで青い箱の右側に、「利益100万円」と書いたカードを入れます。
これは外部との取引ではないので、自分でカードを作って書くしかありません。

赤い箱をみると、右側に売上100万円があって左はゼロとなっています。
左右が一致していません。
赤い箱は営業の結果を入れる箱ですが、コストが何もなければこの100万円は全額利益となりますね。
だからさっき青い箱にいれた当期利益100万円のカードをもう1枚作って、赤い箱の左側に入れます。

これで青い箱も赤い箱も左右の金額は同じになります。
しかも2枚書いた当期利益100万円カードも、青い箱の右側と、赤い箱の左側に入れているから、左右で一致しています。
どうせなら手書きのカードも左右で一致させたいですよね。

これが簿記の原理です。
青い箱は貸借対照表、赤い箱は損益計算書
青い箱を貸借対照表といって、赤い箱を損益計算書といいます。
この2つの表を作るために、今話した方法で記録していくのが「簿記」です。

この簿記は資本主義経済の土台でもあります。
したがって私たちは、資本主義経済に生きていますから、すべての人がこの簿記の原理だけでも知っておく必要があるともいえます。
なおこの記録方法は世界どこでも同じです。
そうじゃないと企業の会計記録を見ても何が利益なのかさっぱりわからなくなりますからね。
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