確実に得する国の制度を使い倒せ!
【こんな方向けです】
iDeCoを加入しようと思っているけど、どこから始めればいいか分からない方
今流行の「じぶん年金」を作りたい方
【こんな不安・疑問、興味をお持ちの方】
こんな時代だから、将来のための蓄えは実際どうすればいい? 年金2,000万円問題は切実だが、投資は損することもあるし、なかなか怖くてできない、という不安・疑問がある方向けの内容となっています。
【結論】
「所得控除」という国が認めた制度を使わないのは、もったいない!
※この文章は、2020年3月末時点での制度に基づいて書いています。
社会人は税金で儲けろ!
資産形成をする上で、皆さんが望むものは何でしょうか?
確実に儲けたい
それでいてなるべく損は出したくない
そんな理想的な方法なんて・・・・実はあります。
それは、
税金もコストに違いありませんから、これを少なくできれば、利益が出ていることと基本的には同じです。
たとえば年間10万円の税金を減らすことができたら、同じ額だけ投資で儲けたのと変わりありません。
投資をすることで税金が減り、しかも損する可能性を低く抑えられる。
つまり、
所得控除とは、所得から引くことができる金額のことです。要はそれによって税金が安くなるんですね。
簡単に所得税の計算の仕方をご紹介すると、次の3ステップになっています。ここでは自営業者の方などの「事業所得」で例示します。会社員の方も、大まかな流れは一緒です。
(収入から必要経費を引いて「所得」を計算)
②所得-所得控除=課税所得
(所得から所得控除を引いて「課税所得」を計算)
③課税所得×税率=税額
(課税所得に税率をかけて所得税額を計算)
真ん中の②にあるのが所得控除ですね。社会保険料や生命保険料、医療費控除などが該当します。
でも「所得控除」はそれだけではありません!
将来の蓄えのために国が正式に認めた制度が、この「所得控除」にはたくさんあります。
自分でも最大限使っていますが、こんなに大判振る舞いしてくれるなんて、国は何と太っ腹、と思うぐらいです(笑)。

iDeCoの裏技
所得控除を使った<じぶん年金>の設計として、最初にご紹介するのが「iDeCo(イデコ)」を使った裏技です。iDeCoはイデコと読みます。
個人型の年金制度です。
iDeCoは20歳以上の方ならどなたでも利用できます。
したがってこの裏技は会社員の方や、フリーランスや自営業者の方も利用できます。
ただし、1年間に利用できる限度額が会社員、公務員、フリーランス・自営業者とそれぞれ違いますのでご注意ください。詳しくはiDeCo公式ページをご参照ください。
iDeCoとは、個人型確定拠出年金が正式名称で、どこに申し込むか、いくら掛けるか、何に運用するかなど、多くを自分で決めるまさに<じぶん年金>です。
銀行や証券会社に自分で申し込むことになります。さらに積み立てるお金を何で運用するかも自分で決めることになります。
面白いのが、運用商品に<定期預金>があることです。

なんだ、定期預金なんて利息が全くつかないじゃないか
全くその通りです。
iDeCoであっても、特別な金利が付くわけではありません。だから利息を狙った投資商品としてはほとんど意味をなしません。
でも面白のはここから。
資産形成という意味では全く使えない銀行の定期預金ですが、
なんとお得!
どういうことかというと、
たとえば月2万円のiDeCoに申し込むとします。
そして運用商品として<定期預金>を選ぶのです。これだけです。
月2万円を積み立てると年間24万円の定期積立になります。利息はメガバンクだと0.002%というところでしょうか。
ゼロが多すぎて、もはや利息がいくら付くのか、よくわかりません。
そんな定期預金ですが、iDeCoで定期預金をすると、なんと積み立てた24万円が全額「所得控除」できます。全額ですよ、全額!
もう一度所得税の計算式を見てみましょう。
②所得-所得控除=課税所得
③課税所得×税率=税額
②にある所得控除が24万ですから、それだけ③の課税所得が減ります。
課税所得が減るということは、最後の税額も減ります。
自営業者の方で①の所得が400万円の人なら、単純計算で税額(所得税と住民税の合計)が約5万円安くなります(いろいろなケースがあり、あくまで単純計算です。以下同様です)。
月2万円を1年間積み立てて税金が約5万円も安くなる。
利益率は単純に考えると5万円÷24万円=約20%です。
今時、利益率が20%もある投資商品なんてあるでしょうか?
しかも運用商品は定期預金ですから、よほどのことがない限り損することはありません。
損することなく確実に得をするのです。
こんないい国の制度を使わない手はありません。
特に投資初心者で、株価変動で毎日不安になりたくない方などは、まずこの方法を選択することをおすすめします。

ただし手数料を忘れてはいけません。
iDeCoは申込時(3千円程度)や月額の手数料(月数百円)がかかりますから、積立額(掛金)によってはメリットがあまりない可能性もあります。
なるべく月額1万円以上は積立てたいところです。
なお最低積立額は5千円です。
月額の手数料は銀行や証券会社によって違います。比較サイトなどでみるとすぐわかります。
樂天証券やマネックス証券などは比較的安いですね。
みずほ銀行などの銀行も手数料を条件次第で安くしています。
正直、月1万円以上積み立てるのであれば、手数料の差よりも、いつも使い慣れているネット証券や銀行のWEBサイトで選んだ方がいいと思います。
なお今回のようなiDeCoの使い方は「裏技」的なものですが、本来の趣旨である投資信託での運用方法は後にお話しします。
ここでもう一つ注意すべきことがあります!
それについても別な記事でお話しする予定です。
なので、実際にiDeCoを始めるのは、全部の記事を読み終わってからにしてください!
それとiDeCoは年金制度ですから、原則として途中で解約することができません。できたとしても面倒な条件がたくさんあります。
ですから無理のない範囲で最初は小さく初めて、自分の収入に応じて徐々に大きくしていくのがいいでしょう。
減額など積立額(掛金)の変更はできますからご安心を。
ただし変更は年1回だけです。
iDeCoの本領は投資信託
ここではiDeCoで定期預金を選択することをお話ししましたが、iDeCoは「投資信託」を選択した時に本領を発揮します。
とくにコロナ問題で株価が下がっているこんにちは、ある意味投資のチャンスでもあります。
これについてはまた別記事で取り扱う予定です。
なお「じぶん年金」として記事をまとめたものを、noteで掲載予定です。
特にフリーランス・自営業者の方で、所得控除を使って<じぶん年金>をお得に作りたい方は、こちらのサイトも是非覗いてみてください。
コメント
[…] 投資に関しては商品の選択以外にも、税金のコストやメリットも重要ですがが、これについては別記事「iDeCoでじぶん年金は税金で儲けろ!」に詳しく書いてあります。 […]
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